「俺はね、剛」
目に鮮やか過ぎる笑顔が夕日の中でやけに映えた。
その残像を残したまま、向けられた背中に合わせた照準。
滲む紅と歪む世界。
引き金を掠めた指は、笑えるほどに震えていた。
CALAMITY NOVEMBER
- Side:Go Morita & Hiroshi Nagano -