その学校の保健室は、ある特定の先生と生徒の溜まり場となっている。












新学期が始まって間もない4月の上旬。


「よっ。暇そうだな」
「俺が暇なのはいいことだと思うけど?」

校内では四時間目の授業が始まって少し経った頃。
いつものように保健室に顔を出した彼に、この部屋の主・・・つまり俺はそう言って返し、笑った。
俺の名前は長野博。
この学校のいわゆる『保健室の先生』をやっている27歳。
そして部屋に顔を出した彼の名前は坂本昌行。
一見強面ながら『格好いい』と生徒に評される顔と長身の持ち主であり、英語教諭で二年生のクラス担任でもある同じく27歳。
俺たちは小さい頃からの幼馴染みで、偶然三年前からこの学校で一緒に勤務することになったのだった。
それ以来こうして暇な時間には保健室に通ってくるのが坂本くんの日課みたいなものなのである。


室内に入ってきた坂本くんは上着を面倒くさそうに脱いで俺のデスクのイスにかけ、勝手知ったるとばかりにいつものソファの自分の場所に陣取ってからネクタイを緩めた。
・・・ってそんなにくつろがれても困るんだけどねぇ。
そんな呆れた感想を飲み込んで、俺もいつものように彼の目の前に湯気の立つコーヒーの入ったマグカップ(ちなみに彼専用のものである)を差し出す。
坂本くんはそれを受け取ると短くさんきゅ、と言って女生徒に人気の高い笑顔で微笑んだ。

「確かに、ここが繁盛してたらまずいよな」
「生徒が健康なのはいいことだよ」

俺もコーヒーの入ったマグカップを持って、坂本くんの(彼から見て)左隣に座る。
二人だけの室内で、向かいにもソファがあるのにこの並びって言うのも変だけど、そこがいつもの俺の『所定の位置』なのである。
学生時代からなんだかこの並びが定着してしまっていて、立ち位置逆だとなんだか気持ち悪かったりして。
それにもうすぐ『二人だけ』の状況ではなくなるのは分かっているのだ。

「あーなんだよ〜俺が一番乗りだと思ったのにぃ〜!!」
「井ノ原」

グラウンド側にある窓から(ちなみに保健室は一階)不満たらたらな声で顔を出したジャージ姿の細目の彼は体育教師の井ノ原快彦、26歳。
俺たちの高校時代の後輩で、彼もまた偶然にも去年この高校にやってきたのだった。
井ノ原は人好きのする顔を不満そうに歪めて、グラウンド側にある扉から室内へと入ってくる。
・・・あーあーなんだか不細工な顔しちゃって。

「坂本くんって本当にちゃんと授業やってるわけ?」
「って当たり前だろうが」

ソファまで歩いてきてずずいと詰め寄ってきた井ノ原の非難の声にむっすりとした顔で返して、坂本くんはコーヒーをすする。
実際、彼の授業は分かりやすく的確で、生徒からの評判もいいと聞く。
いつもここに一番乗りなのは彼の手際がいいからなわけで。
だから井ノ原が坂本くんよりも早くここへ来れない原因を俺は苦笑しつつも言ってやった。

「井ノ原はいつまでも生徒と遊んでるからだよ」
「そうだそうだ」
「いや、だってさぁ。つい絡まれれば構ってやりたくなっちゃうでしょ?」

あはっと笑顔を見せる井ノ原に俺はつい可笑しくなって笑う。
井ノ原の笑顔ってなんだかふにゃっとしてて、普段からただでさえ細い目なんか消えてなくなっちゃうんだよね。
本当、生徒のこととなると顔緩みっぱなしなんだから、この仕事は井ノ原にとって天職なのかもしれない。
あ、でも高校の先生って言うより井ノ原の場合、もっと小さい子を相手にしている方が似合ってるかもね。

「お前って小学校の先生の方が向いてるんじゃない?」

試しにそんな風に言ってみれば、

「あ、そうかもね〜♪」

なんていう気楽な肯定の声が本人から返って来る。
この細目のお兄さんはきっと、小さな子供にこそ好かれるだろう。
とはいえ、今でも十分に生徒に愛されている先生ではあるのだけれど。

「お茶のほうがいい?」
「あ、うん」

井ノ原がソファのいつもの場所・・・俺たちの対面にどかりと腰をかけた時、俺がやはりいつものように立ち上がってそう聞けば、井ノ原はこくりと頷く。

「長野くんの入れるコーヒーも美味しいけど、お茶もまた格別なんだよねぇ〜♪」
「はは、大げさだよ」

笑ってポットとお茶セットが置かれた棚のところまで行くと、棚の中からお茶っ葉の入った缶を取り出し、かぽんと蓋を取って急須の中にお茶の葉をかさかさと入れた。
このお茶、俺が贔屓にしてるお店のとっておきの玉露で本当おいしいんだよね。
ポットからお湯を注げば香り立つ匂いが鼻腔を甘くくすぐる。

「ん〜いい香りvあ、そうそう。坂本くん今年の新入生チェックした?どうよ、いい感じの子いた?」
「・・・お前なぁ」

俺がお茶を入れている間の話題として井ノ原が口にしたその話に、呆れたように坂本くんが
「合コンで可愛い女の子をチェックするみたいな言い方はやめろよ」
と言えば、
「そんな風に言ってねぇよぉ〜」
心外だっ!と反論が返って来る。
もちろん井ノ原がチェックした、と言ったのは『可愛い女の子を』と言うわけではない。
(先生がそんなことしてたらあっと言う間にクビ飛ばされちゃうしね)
自分たち(含俺)が顧問を務める『ある部活』に入ってくれそうな、また合いそうな新入生はいたか、との意である。
ちなみに『ある部活』とは・・・今はまだナイショにさせて欲しい。

「まだ入学式でちらっと顔見たくらいで全然分からねぇよ」
「ダメじゃん坂本くん!!俺たちの部の存続がかかってんのよぉ!?」
「はは。井ノ原、生徒たちの部活でしょ。先生のための部活じゃないよ?」

井ノ原のあまりの腰の入れように、淹れたてのお茶が入った彼専用の湯飲みを差し出して俺はそう突っ込んでみた。
するとそれを受け取りながらバツが悪そうに井ノ原は頭をかく。
別にそんな顔しないでも責めてるわけじゃないんだけどねぇ。

「ありがと。そりゃ分かってるけどさぁ」

そんな彼に苦笑を返しつつ、俺は再び自分の場所に腰掛けて、そうだなぁ・・・と言葉を繋げた。

「俺が見た所、有望そうなのがいたよ」
「え?マジで長野くん!?」
「うん。結構可愛い感じの男の子だったかな。初々しくてさ」

真新しい制服に鞄をぶら下げた、ちょっと緊張した面持ちの新入生の初々しさっていうのは独特のものがある。
本当にまとう雰囲気全体で『ボクは一年生です!』って言う主張をしていて、男の子も女の子も本当に可愛らしく見えるんだよね。

「どうせ一ヶ月もすれば擦れてくるぞ〜」

俺が微笑ましく思っている横で坂本くんが苦い顔でそんなことを言った。
それはまさに教師としての自身の経験上、と言った所かな。
まぁその気持ちは分からないでもないんだけど。

「近く全校集会があったっしょ。その時教えてよ♪」
「うん。確か6組の生徒だったと思うんだけどね」
「6組・・・ってことは情報処理コースか」

坂本くんの呟きの通り、この学校は商業高校であり、1組から4組までが商業クラス、そして6・7組が情報処理クラスとなっている。
商業クラスは圧倒的に女生徒の数が多く、それとは逆に情報処理クラスには男子生徒が多いのが特徴なのである。

「3年生が卒業して、うちの部が存続するには最低一人の新入部員を確保しないと同好会に格下げになっちゃうからさぁ。ここが勝負どころよぉ〜!!」
「・・・ま、うちの部に入ろうっつーヤツはそうそういねぇよな」
「今まで同好会にならなかったのが不思議な方だよね」
「ちょっとちょっとぉ!二人がそんなんでどうするわけよぉ!!」

坂本くんと俺の消極的な発言に井ノ原は眉間に皺を寄せて俺たちにずずいと詰め寄って来る。
・・・って近い近い!!

「そもそもこの部活作ったのって二人なんだろぉ?」
「・・・ってちょっと待て。お前誤解してるだろ」
「はは。この部活、作ったのは俺たちじゃなくて俺たちの先任の先生だよ」
「へ?あ、そうなの?」

嫌そうな顔の坂本くんと苦笑を浮かべた俺。
そんな俺たちを交互に見て井ノ原はへにょっと首を傾げた。
なんかそのポーズが妙に可笑しい。

「流れで顧問を任されることになったけど、当時は大変だったよねぇ」
「おう。俺は野球部の顧問やってたし、長野は保健室の先生だから部活の顧問はちょっとって話でさ」
「そうそう。でもそれを無理矢理通したあの人は本当に脅威だよねぇ・・・」

しみじみ昔を思い出して坂本くんと二人、そんな風に言ってみる。
本当にあの先生は当時の俺たち・・・いや、この学校にとって脅威・・・と言うか絶対権力を誇る存在だった。
・・・あ、なんだか井ノ原の目が好奇心に輝いてる。
多分俺たちがそんな風に思ってる先生に対して興味が湧いたのだろう。
実際、会ったら会ったで井ノ原もその脅威に晒されることになるのだろうけど・・・
会わせてみたら意外と意気投合しちゃったりなんかしたらそれはそれで大変かもしれない。







まぁそんなこんなな会話を暫く続けていたら、四時間目終了を知らせるチャイムの音が鳴り響いた。
途端、生徒の声や足音で騒がしくなる廊下。
この喧騒こそお昼休みの風物詩と言っても過言ではないかもしれない。






「お昼だね。今日はどうする?」
「昨日は洋食だったよな・・・」
「あ、俺今日は蕎麦食いたい気分v」
「お蕎麦?じゃああそこの店がいいかな・・・坂本くんもそれでいい?」
「おう」

二人の回答を聞いて早速俺はソファから立ち上がり、デスクに置いてあった名刺ファイルの中の一枚を見つけて携帯を手に取る。
そしてすぐにその名刺に書かれた番号を押した。

「長野くんのオススメの店ははずれがないからいいよねぇ〜♪」
「アイツは根っからのグルメだからな。むしろオタクだオタク。ほんとアイツこのままどこ行くんだか・・・」

・・・坂本くん、聞こえてるって。
とりあえず繋がった電話で注文を済ませて、俺は二人の元へ戻る。
あ、もちろん何の電話だったのかは言わずもがな、出前の注文である。
自分で言うのもなんだけど、俺は自他共に認めるグルメだったりする。。
この近辺の店で俺が知らない店、また俺を知らない店はない、と言い切れる自信がある。
(って自分で言うのはやっぱりなんだなぁ)
ちなみに余談ではあるが、坂本くんの料理の腕は俺が認めるほどに上手かったりする。
本当に、下手なレストランよりいい仕事するよ、この人は。

「15分くらいで来るって。あ、勝手に注文したけどよかった?」
「ま、どうせお前のオススメならはずれはねぇしな」
「あー!!ちょっと坂本くんそれ俺の台詞っしょ!?」
「うっせーなー」

面倒くさそう対応した坂本くんにちょっとー!!と井ノ原が詰め寄れば、そんな光景を見て俺はくすくすと笑う。
こんな昼休みが俺たちにとっての日常茶飯事なのだ。
本業の仕事よりもむしろ、この時間を楽しみに毎日学校に来ていると言っても過言ではないのかもしれない。
まぁ要するに、先生にも息抜きの場所は必要なのだと言う事で。










「長野せーんせっ♪」
「ちわーっス」
「失礼します」

調度俺たちが昼食を食べ終えて食後のお茶を飲んでいた時。
不意に元気な声で保健室の扉を開け、三人の生徒が顔を出した。

「おー来たな来たな〜♪」
「お前らまぁた来たな。ここは溜まり場じゃないんだぞ」
「それ、坂本先生には言われたくないしぃ〜」
「・・・このやろう」

坂本くんの言葉通り、そのうち二人は用もないのに毎日この時間に顔を出しに来る生徒の三宅健と森田剛である。
愛くるしい笑顔を振りまき、独特のハイトーンボイスを奏でるのが健くんで、彼とは対照的にどちらかと言えばキツイ印象を与える顔立ちに金に近い髪色をしているのが剛くん。
その名前から剛健コンビなどと呼ばれている仲良しコンビの二人は共に二年生で、坂本くんが担任のクラスの生徒である上に『ある部活』の所属生徒でもある。
そしてそんな二人と今日は珍しくもう一人、見ない顔がいた。

「健くん、剛くんいらっしゃい。それと・・・あれ?その子・・・」

俺の言葉にあ、そうそうと剛くんが答えて、そのまだ初々しさが滲み出ている『見ない顔』の人物を紹介してくれた。

「こいつ、俺と健の後輩で岡田、今年の新入生。昔っから仲良くてさ。幼馴染みってやつ」
「岡田、この人が言ってた保健室の先生の長野先生だよ♪」
「よろしくね、岡田くん」
「おん。岡田です。よろしくお願いします!」

どうやら彼は関西人であるらしく、関西訛りのある言葉遣いでぺこりと頭をさげた。
さらさらの長めの黒い髪に、まだあどけなさを残した可愛らしい顔立ち。
・・・実は俺、この子に見覚えがあったりする。
そんなことは露知らず、岡田くんが俺への自己紹介を済ませたのを確認してから、今度は坂本くんの方に向き健くんが一言余計な紹介をした。
いや、間違いじゃないんで否定出来ない所だけど。
うん。

「で、こっちの一見強面だけど実はヘタレなのが俺と剛の担任で英語の坂本先生」
「け・・・健くん」
「・・・お前俺をそんな風に思ってたのか」

慌てて岡田くんが「それはあかんやろ」と止めるも健くんはあっけらかんとしたもので。
坂本くんの一睨みも諸共せずに、次はあはあはと能天気に笑っていた井ノ原に毒を向けた。
・・・この子、将来は大物かもしれない。

「んで、こっちのうっすい顔した細目が体育の井ノ原先生」
「ってちょっとぉ!!健ちゃんそりゃないでしょっ!!」
「やーい細目〜うひゃひゃひゃ」
「剛ちゃ〜ん!!!」
「あ・・・あはは。よろしくお願いします・・・」

剛健コンビにからかわれている井ノ原を不憫に思いつつ、とりあえず引きつった笑みを浮かべてそう言う岡田くん。
きっと彼らの中の勢力図が一瞬にして分かっちゃったんだろうね。

「ねぇ坂本くん、井ノ原・・・」

自己紹介もひと段落したので、俺は何処か含みのある微笑みを向けて二人の名を呼んだ。
すぐにその意味を悟ってくれた坂本くんがそれに頷き答えて口の端を上げ、笑う。

「お前が言ってたのはこいつか。なるほどな」

そう。
先ほど見覚えがある、って言ったのは『ある部活』に合いそうな新入生だと俺が言った人物が岡田くんだったからなのだ。
そんな彼の言葉を聞いて井ノ原もあぁ、と笑って答えた。

「納得。いいんじゃないのぉ?二重丸っショ♪」
「でしょ?」

俺たちの会話を理解できていない生徒三人集は顔を見合わせ、首を傾げている。
ここぞとばかりに俺たち先生三人集はにっこりと笑って怒涛の攻撃に出た。

「岡田、お前うちの部に入らないか?」
「へ?部活ですか?」
「入る部活もしかしてもう決めちゃってるとか?」
「え、いえ。まだ決めてませんけど・・・」
「じゃあ問題ねぇじゃん♪うちの部にカモ〜ン♪」
「せ・・・せやけど、なんの部活なんです?」

岡田くんの戸惑い気味の言葉に答えたのは俺たち先生三人集ではなく、剛健コンビの方だった。

「俺たちの入ってる部だよ。岡田が入ってくれたら嬉しいかも♪」
「いーんじゃねぇ?入っちまえよ、岡田」
「健くんも剛くんもその部活なん?けど一体なんの部活やねん」

その岡田くんの妙に不安そうな言葉に顔を見合わせて二人が言った言葉は、

『演劇部?』

・・・何故か語尾が曖昧だった。
うん、まぁ実情を知ればこそ・・・ね。
でも岡田くんは特にそこに引っかかりは感じなかったらしく「そうなんや」と頷いてから。

「演劇やったら興味もあるし・・・何より健くんと剛くんも一緒なんやったら入ってもええですよ」

と、はにかむようにして微笑んだ。
その回答に誰よりも喜び、一番に歓声を上げたのはやはりと言うか、井ノ原だった。

「マジで?よっしゃー!!早速部員ゲットぉ〜♪」

ソファから立ち上がって歓喜に踊り、岡田くんをぐわしぃっと捕まえてぶんぶんと手を取り「ありがとおっ!!」とどこぞの選挙当選お礼挨拶のように腕を振る。
・・・やられる方はえらい迷惑なのに気づけー

「とりあえずこれで同好会入りは免れたな」
「良かったね。ひとまずは安泰って所だね」

坂本くんと俺が安堵に息を吐き、微笑みあった後で、俺がついぽつりと零した言葉を岡田くんはどうやら聞き逃さなかったらしい。




「・・・まぁ、演劇部とは名ばかりなんだけどねぇ」




「・・・へ?」

岡田くんが思わず発した言葉に俺ははっと顔を上げ、慌てて取り繕うような笑顔で笑った。
・・・ってなんだか今俺すごい口元引きつってる気がする〜

「あー・・・大丈夫大丈夫。君ならなんとかなるよ、きっと」
「ええっ!?」
「あ、ちなみにもう入部取り消しとか退部させて下さいとか無理だから」
「えええっ!?」
「うちの部はまぁその・・・ちょっと特殊でね。でもすぐに慣れると思うから」
「ええええっ!?」

なにやら雲行きが怪しい俺の言葉に、岡田くんはただ戸惑いの声を上げるしかないわけで。
・・・ほんと、ごめんね。
でもまだこの『演劇部?』の詳細を話すことは出来ないんだよ・・・
この謎の演劇部の実態を、新入生である彼は当然まだ知らない。
知らないほうが幸せなことは確かなのだが、もうすでに彼は入部の意を表明してしまった後なのである。
今更後には引けない・・・否、引かせてあげられない。

「・・・頑張れ」

無責任とは思いつつも応援の言葉と共にぽんぽんと俺が叩いた肩に妙な重力を感じたような顔をして、岡田くんは渇いた笑いを浮かべつつ。




「は、はは・・・なんや、俺の高校生活えらい事になりそうやなぁ・・・」




と、諦めに似た思いを入学早々に抱いたようだった。


















新しい始まりの季節、4月。

彼にとっては災いが降りかかった災難の4月。

俺たちにとっては幸いが降って来た恵みの4月。















END。










■Kohki's Comment.
(このジャンルでは)初の一人称小説にチャレンジしてみました。
あーなんか凄い微妙ね〜(汗)
ども、光騎@文才皆無です。(笑)
ふと思いついてしまったネタを書かずにはいられませんでした。
ほんと、鋼の原稿そっちのけで何やってたんだ俺・・・(遠い目)
とにかく博さんが保健室の先生な話が書きたかっただけなんです。(笑)
そしたら妙に謎を残した連載ものくさい話が出来てしまった・・・・
ちなみに続きは書くつもりないです。
だって深く考えてなかったから謎の部活の実態も現時点では何も考えてないんですよぉ!!(笑)
そんなこんなで気まぐれなお話でございました。
お粗末様でした。(笑)










■ちなみにほんのオマケ話。

「あ、ほら。みんな五時間目始まるよ?戻らないと」
「お、もうそんな時間か」
「うわっ!!やっば!!長居しすぎたっ!!次の授業の準備してないしぃ〜!!」
「・・・井ノ原。お前は先生としての自覚がなさすぎるだろ」
「ってあんたはなんでそんな余裕のわけよぉ!?」
「俺は次の授業はない」
「ええっ!?ずるいっ!!」
「ほらほらそんなこと言ってる間にも時間は過ぎてくよ?」
「あっ!!そうだった!!」
「じゃ、俺たちはお先に〜♪」
「遅刻すんじゃねぇぞ井ノ原先生。うひゃひゃ♪」
「うっせぇ〜!!このやろぉ〜!!」
「あ、お茶ご馳走様でした」
「いいえ、お粗末さまでした」
「ほらさっさと行けよ。もうチャイム鳴るぞ」
『はーい』
「うへぇ〜」



「なんだか、賑やかになりそうだねぇ」
「ってもともと賑やかだっただろうが」
「まぁそうだけど(笑)今まで以上にね」
「・・・俺はこれ以上の賑やかさはいらないと思うけどな(溜息)」
「まぁそう言わずにさ(笑)コーヒー、おかわりいる?」
「あ?あぁ」
「頑張って行こうよ、坂本先生(笑)」
「・・・そちらこそ、長野先生(笑)」