§ 正しい冬の在り方を考える日常。
「俺思うんだけどさぁ」
・楽屋に差し入れで置かれていたみかんの皮をむきながらおもむろに長野。
「楽屋にもこたつを置くべきじゃない?」
「はい?」
・同じくみかんの皮をむいていた坂本は手を止めて思わず首をかしげる。
「やっぱりさぁ、日本の冬って言ったらコタツにミカンだと思うんだよね、俺は」
「ほぉ」
「うわ、思いっきり気の無い返事だし」
・呆れたような顔の長野に、坂本はみかんの皮むきを再開しつつ。
「まぁ古きよき時代の日本って感じだよな、それ。けど今こたつがある家自体少ないんじゃないか?」
「えぇ?今でも充分あるでしょ?」
「最近は暖房器具が発達してるからな。もうこたつにミカンの時代じゃないだろ」
「えぇー」
・不満げな顔の長野はふと何かを思いついたような顔で。
「ねぇ、ちなみに坂本くん家は?こたつある?」
「あ?あー・・・そういや、しばらく使ってないけどあることはあるな」
「え?本当?」
・きらりん、と光るは長野の瞳。
「・・・って、長野サン?なんでそんな笑顔なんですか?(汗)」
「えへーv(輝く笑顔)」
「うわっ、気持ち悪いぞお前・・・(汗)」
「酷いなぁー36サイまだまだかわいこぶりっこ行けますよ」
「えー・・・」
・微妙な顔をした坂本には構わず長野。
「よし、じゃあ今度のオフは坂本くん家集合って事で!」
「っていやいや待てよお前、お前と俺のオフが会うかどうかわかんないだろ?(汗)」
「合わせて(笑顔)」
「いや、だから・・・」
「合・わ・せ・て!!(もっと笑顔)」
「・・・はい(涙)」
・そんな無茶な・・・と言う言葉も最強(凶)笑顔の長野相手には言うことが出来ず。
「あ、こたつ出すのはちゃんと手伝うからさ。みかん、用意しといてね?(笑顔)」
「ってそれも俺負担かよ・・・」
「八百屋の息子でしょ。こたつにみ・か・んv(さらに笑顔)」
「・・・手配しておきます(涙)」
「よし!」
・何がよし!だ・・・と内心でやさぐれつつ坂本。
「そういや楽屋にこたつの話はどうなったんだ?」
「え?(何の話?とでも言わんばかりの笑顔)」
「・・・要するに、お前はこたつに入ってみかんが食べられりゃそれでいいわけだな?」
「その通り!!(最大出力の笑顔)」
「・・・・・」
・最早返す言葉のない坂本であった。
2008/12/09(Tue)
§ COMMENT.
コタツでミカンな老夫婦を目指した結果らしい。(笑)
ちなみに光騎さん宅にはコタツはありません。