§ もう一つの世界での日常。
・坂本家のアフタヌーンティー。
「ねぇ坂本くん、聞いていい?」
「ん?どうした?」
・坂本特製スコーンをかじりつつ博。
「俺の人間名、なんで『長野』なの?」
「あぁ、言ってなかったか?」
「聞いてないよ、俺」
・坂本、入れたてのコーヒーをすすりながら。
「お袋の、旧姓なんだよ。長野って」
「え?そうなの?」
「あぁ」
・博、これまた坂本特製のロイヤルミルクティーを飲んで一拍置いてから。
「…それってさぁ、結構トクベツな感じ?」
「…さぁな」
「…ふふっ」
「なぁに笑ってやがんだ」
「ちょっと、嬉しいなぁって思った」
・あまりに素直に嬉しそうにする博に坂本は照れつつ。
「別に、大した意味はねぇからあんまり深読みすんなよ」
「ま、そういうことにしておきましょうか」
「言ってろ」
・坂本は照れ隠しにまたコーヒーをすするのだった。
2006/05/12(Fri)
§ COMMENT.
【誓約の名の下に】の坂本さんと式神博さん。
誓約の博さんはまっさらな式神と言うこともあって、ちょっと幼く無邪気な感じで書いている・・・つもり。(笑)
あんまし本編ではそういうシーンがないんですけど、この小話がいい例かなぁと。
ちなみにちょいちょい挟まれてる説明を見れば判るとおり、この話の坂本さんは本当に飯炊き係状態のようです。(笑)
こんなのも彼ららしいかなってことで一つ。(笑)
ところで、この話で小話はめでたく50本目となりました。
のらりくらりと続けてきたけれど、意外と書けるもんだね!(笑)
と、言うわけで更新頻度は激ノロですが、まだまだ小話は続けるつもりです。
そこにV6がいる限り!(笑)