§ ありたいていではないけれど日常。
・ちょっとこじゃれた居酒屋にて、父と長男の酒盛り風景。
「とりあえずビール」
「おんっまえ親父だなぁー」
「いや、坂本くんにはそれ言われたくねぇし。つーかあんた何すんのよ」
「あ、俺もとりあえずビール」
「って結局ソレかよ〜」
・おっといけねぇと笑う坂本にやっぱあんたオヤジだよ!と返す井ノ原。
「そんじゃま、とりあえず…」
『かんぱーい』
・カチャンと合わせられるビールジョッキ。
「つーか何のための乾杯なんだよ」
「え?んなこと聞く?なんでもいいじゃん、とりあえず乾杯だし」
「なんか中年サラリーマンの飲み会みたいだよな」
「似たようなモンじゃね?」
「…否定できない自分が痛てぇ…」
「あはあは」
・そんなやりとりの中、ふと気づいたように坂本。
「そういえばお前と飲むのも久しぶりだな」
「あーそういや確かに。ほら、坂本くんと飲むと際限なくなんじゃん?だからなるべく二人だけでは飲むなって長野くんに厳重注意されてんだよねー」
「…それ俺も言われたぞ。自分たちが恥かく分には構わないけど人様だけには迷惑かけるなって」
「もー長野くんったらどんどんお母さん度上がって来てんね〜」
・させてるのは俺たちだけどな、と言う言葉を坂本は飲み込む。
「まーでもいよいよ井ノ原くんも三十路突入ですか」
「いやいやまだ誕生日迎えてねぇし」
「んなのあっという間だぜ〜?」
「実感こもってんね〜リーダー」
「そりゃー俺も気づいたら35目前…って言わせんなよ」
「あはあは、あんたも今年で四捨五入すると40だもんねぇ〜」
「すんなよ!そこで四捨五入する意味が分かんねぇよ!」
・まぁそんなこんなで。
「まー長生きしてくださいよ、リーダー」
「…だからよぉ。お前と俺とじゃそう年齢かわんねぇだろっつーの!」
「いや、五歳差は結構大きいぜー?(笑)」
「そんなこと言ってられるのは今だけだぞ、井ノ原…(笑)」
「あっ、何かその言い方も実感こもってて怖ぇ〜(笑)」
2006/02/08(Wed)
§ COMMENT.
なんかすごい緩い話だ・・・(笑)
とりあえずパパと長男で酒飲んでる話を書きたかったんです。
最初は小説の予定で書いていたので、描写文にその名残が伺えます。(笑)
個人的にはすごく満足です。
こういう緩い話が大好きです。(笑)