§ 発想の乏しさを感じる日常。



・撮影スタジオ楽屋内。

「う〜〜〜ん」
「…何唸ってるんだ?健」

・大丈夫か?と心配げに声をかける坂本だが健は気づいていない様子で。

「あ〜〜っ!!わっかんねぇ〜っ!!」
「うおっ!!びっくりした…」
「あ?あれ、坂本くん何してんの?」
「…お前なぁ」

・きょとりと首を傾げる健にため息一つ。

「…まぁいいけどよ。で、さっきから何唸ったり叫んだりしてんだ?」
「え?あぁこれこれ」
「あ?」
「ポンプ式シャンプー容器」
「…だからそれがどうした?」
「あのさーこれをリサイクルして何か作れると思う?」
「あぁ?」
「番組のっ!宿題なのっ!!さーっぱり思いつかないんだ、これが」
「あぁそういうことか。これをリサイクルねぇ〜」

・とりあえず手にとってみる坂本だが。

「…こんなもんシャンプーいれる以外にどんな活用法があるんだ?」
「やっぱ坂本くんじゃ役に立たないか…」
「ってコラ。随分な言いようじゃねぇか」
「亀の甲より年の功って言うけど坂本くんの場合退化しすぎちゃって発想力ないもんなぁ〜」
「おいちょっと待てお前…」
「じゃなんかいい案あんの?」
「うっ!(汗)」
「ないんじゃん」

・そんな中井ノ原登場。

「あれ〜?坂本くん何健ちゃんに打ちのめされてんのよ?」
「ほっとけ!」
「あ。また使えないのが来た」
「…健ちゃん、毒舌酷くなってない?」
「気のせい気のせい。長野くんには負けるもん」
「グループ内に毒舌が二人か…」
「俺たちよく胃壊さないでやってられるよね…」
「も〜!!んな話いいからちょっとは協力しろよ〜!!」
『はいはい』

・三人寄れば文殊の知恵とは言いますが。

『さっぱり浮かばん』
「うわ〜やっぱ使えねぇ〜!!」
「そう言うけどなぁ、お前だってさっきから全然案出してないだろうが」
「そーよそーよ!俺たちに文句言うならまず手本を示さなきゃでしょ健ちゃん」
「…う〜!!だから思いつかないから他人頼ってるんじゃんか!!」

・ぷくっと頬を膨らます健に使えない男が二人。(酷)

「あーもー!!なんでこんな時に限って撮影のメンツがこれなんだよ〜!!」
「そもそも他人頼りなお前が悪い」
「そうそう。自分の頭捻って考えてみ」
「ひでーっ!!もうやだこのメンツ!!長野くんなんで今日はいないの〜っ!!」
「まぁ運が悪かったな」
「今更だから諦めなさい」

・ぽんぽんと二人に肩を叩かれた健は遠吠えに似た叫びを上げるのだった。

「長野くんヘループ!!(涙)」


2004/10/13(Wed)









§ COMMENT.

昨日の伊東家を見て思いついた小話でございました。
いや健ちゃんが上の内容通りのことを言い渡されて周りを巻き込むしか!!みたいなことを言っていたのでね。
じゃあメンバー巻き込むしかないでしょ!!ってなわけで上記の内容に相成りました。(笑)
黒い三宅さん。
やっぱり頼りにするのはお母さんなんです。(笑)