§ 奇跡的な日常。
・台風接近中の東京、撮影スタジオ控え室。
「…おはよぉ…」
「あ、おはよう…って、岡田どうしたの!?ずぶ濡れじゃない!!」
「雨やんどったから晴れてるうちにって急いで来たんやけど途中で降られてもうて」
「風邪ひいたら大変だろ。ほら、ちゃんとふいて」
・長野が差し出したタオルで髪をふき始める岡田。
「…絶対スタジオまでやったら平気やと思ったのになぁ」
「まぁ台風が近づいてる時って雨が降ったりやんだりするからね」
「けどホンマ、途中まではむっちゃ晴れてたんやで?なのに…」
「なのに?」
・微妙な顔で岡田、それを口にする。
「途中でイノッチにおうてしもてん」
「えっ?」
「したら途端にものすごい雨が降ってきた」
「…井ノ原の雨男もそこまで来たか」
「やって雨雲背負っててんで!」
「って、そういえばその井ノ原は?」
「なんか寄るとこあるとか言うてどっか行ってもうた」
「ふうん?」
・と、また控え室のドアが開く。
「…はよーっス」
「おはよう…って坂本くん!?」
「なんやびしょ濡れやん!」
「急に降ってきやがったんだよ」
・かなり不機嫌そうな顔の坂本にとりあえず長野タオルを渡す。
「さんきゅ。ったく、あいつの雨男は本物だな」
「え…ってもしかして坂本くん」
「イノッチに会ったん?」
「あぁ。あいつに会った途端バケツの水ひっくり返したような雨が降ってきやがった」
『……』
・長野・岡田顔を見合わせて嫌な予感を覚える。
「おはよぉー…」
「はよー…」
「あ、健くんに剛くん…ってわっ!!」
「二人ともびしょびしょじゃない、大丈夫?」
「…もしかしてお前らも井ノ原に会ったんじゃ」
「え?なんで坂本くん知ってんの?」
「井ノ原くんに会った途端ありえねぇくらいざばっと降ってきたんだよ!」
「…やっぱり」
「これはいよいよほんもんやなぁ」
「井ノ原、ある意味天才だよね」
・そこに当の本人お気楽に御登場。
「おっはよぉ〜っス♪」
『井ノ原く〜ん!!(怒)』
「えっ!?何!?何朝っぱらから怒ってるわけよ!?(汗)」
・カミセンに詰め寄られ井ノ原じりじりと後退る。
「ちょっ、ちょっとぉ〜!!坂本くーん!!長野くーん!!(汗)」
「自業自得だ、大人しくしとけ」
「ええっ!!?(汗)」
「ごめん井ノ原。俺は実害にあってないけどこればかりは止められないよ」
「えええっ!!?(涙)」
「つーわけで報復!!(笑)」
「ていやー!!(笑)」
「うぉりゃ〜!!(笑)」
「きゃー!!いやー!!(叫)」
・井ノ原、カミセンの総攻撃に悲鳴を上げる。
「…井ノ原、ご愁傷様」
「本当にある意味天災だな、あいつは」
「天の災厄の天災ね、確かに(笑)」
2004/07/30(Fri)
§ COMMENT.
昨日の東京の天気を見ての小話を書いて見ました。
本当降ったりやんだりで、やんでるときはやたら晴れてるのにそこからいきなりざばざばと雨降ってきたりで昨日はかなり凄かったですね。
お昼休みに弁当買いに出ていた先輩は会社まであと少しの所で降られてびしょ濡れになっておりました。(笑)
そんなわけで雨=雨男のイノッチだろ!っちゅーわけでこんな話に。
つかイノッチの出番が多い理由が分かった!
ネタにしやすいからだ!!(酷)
これからも素敵なネタ男っぷりを期待します。(笑)