§ 何はともあれそんな日常。



・炎天下の東京、コンクリートジャングル。

「・・・37.4度越えたって」
「え?何が?」
「気温だろ?」
「あ、そういうこと」
「ありえねぇよ!!人の体温だよ?!沸騰するって絶対!!」
「・・・それ以前に問題なのは今日の俺たちの衣装だろ」

・坂本、自分の来ている衣装・・・黒のスーツをまじまじと見つめる。

「今なら真夏の営業周りしてるサラリーマンの気持ちが凄いよく分かる気がする・・・」
「言えてる。あー汗止まんねぇ・・・気持ちわりぃ」
「クーラー病でもなんでも構わないから室内に入らせてぇ・・・」
「というかこんな汗だくな状態で撮影ってすごい無謀だよねぇ」
「撮影の間だけ汗止めるなんて無理だからな」
「うえーなんか熱風で頭くらくらしてきたぁ〜!!」
「っておい井ノ原!!」
「まだ撮影前なんだから倒れちゃだめだってば!!」
「・・・撮影後ならどうでもいいわけね(涙)」

・井ノ原よよよと打ちひしがれつつ地面にのの字を書き始める。

「・・・あれ見てるとすげぇ暑苦しいんだけど」
「それ同感。井ノ原、暑苦しいからやめなさい」
「・・・どうせ俺は暑苦しいですよぉー」
『拗ねてるし』
「へへんっ。普段は俺のこと癒しだとかさんざん持ち上げといてさっ」

・今度はヤンキー座りで口を尖らせぶつぶつ言い始めた井ノ原に顔を見合わせる残り二人。

「あまりの暑さにお子様モード入ってるな」
「一回入ると長いんだよね。しょうがないなぁ」

・二人示し合わせたように声を揃えて。

『放っておこう』
「ってちょっと待ったっ!!放置プレイは嫌っ!!」
「あ、戻ってきた(笑)」
「お前本当に分かりやすいよな(笑)」
「ひっでーよ二人ともっ!!(笑)」

・井ノ原が二人にじゃれついてる所にスタッフの撮影開始の声がかかる。

「撮影始めるみたいだね。行こうか」
「おう。あーさっさと終わらせて涼しい部屋に入りてぇ」
「右に同じーく。もう二人にいじられんのも飽きたしー(笑)」
『飽きたのかよ(笑)』
「だって冷たいリアクションしか返ってこねぇんだもん(笑)」
「そんなに構って欲しかったのかお前は」
「撮影終わったら構ってあげるからもうちょっと我慢してね、よっちゃん(笑)」
「よっちゃんって言うなー!!(笑)」


2004/07/21(Wed)









§ COMMENT.

まぁ何はともあれそんな日常。
カミセンを書いたのでトニセンもと思い書いてはみたものの・・・
あまりに難しくて途中で何度か挫けた。(笑)
いや、カミっ子三人は意外にすらすら書けたんですよ。
そしたら兄さんたちはえらい難しかった・・・
一番俺を悩ませてくれたのはイノッチです。
難しい・・・
なんか特徴あるような気がするのにすんなり言葉が出てこない。
博さんにも微妙に悩まされ、坂本サンに至っては無難な感じにまとめ。(笑)
すんません、上二人にいじられてる井ノ原サンを書きたかったんです。
こんなん全然違うやろ!と思ってもこれはあくまで創作ですのでスルーして下さい。
見なかったフリでお願いします。(笑)