五人の天使は最期の時に一人の悪魔の幸せを祈りました。

 神様はそれを聞き届け、そして彼らの命と引き換えにそれを叶えました。

 しかし一人残され天使となった元悪魔は、全く幸せではありませんでした。

 あんなにも願った天使になれたと言うのに、共に幸せになりたかった天使たちは

 もうこの世界には存在しないのです。

 たった一人になってしまった元悪魔の天使は泣きました。

 神様に届くように、声を枯らせながらも泣きました。

 こんなものは自分の望んでいた幸せではないと泣きました。














そして。












『サカモトくん!!』

「お前ら…っ!!」

神様は最後に彼らに慈悲をかけ、本当に彼が望んだ形の『幸せ』を彼に与えたのでした。

『約束』を違える事は神様にとってあってはならないことだからです。

元悪魔の流した優しい涙と、彼らが残していった羽に生命の息吹を吹き込んで

もう一度天使たちをこの世界へと生み出したのでした。













その昔、一人の悪魔と五人の天使がいました。

一人の悪魔は五人の天使の祈りにより天使となりました。

六人での幸せを望んだ元悪魔は神様の慈悲に見守られながら、

今も幸せに暮らしていることでしょう。













END.




 



Kohki's Comment.

なんちゅーかひっじょーにコメントし辛い文だったりします。(笑)
結構前に書いておいてアップするのを忘れていた品です。
たぶん去年。(遅)
デザイン懲りすぎてページ数が多くなりすぎたよ。
実はこれ夢で見たものを書き起こしたものなんですよ。
書いた当時でも鮮明に覚えてなかったんで、今じゃもっと思い出せないんですけど
とりあえず五人が天使で体をはって坂本氏を助ける夢だったんです。
んで羽がばあっと画面全体に飛び散る。
・・・なんでそんな夢見たんだよ俺。(笑)
お粗末さまでございました。(笑)


Material By.Cool Moon