「暇だなー」
年に数回しかいないであろうジムに今いる。
このジムはジムリーダーである俺がほとんどいないため大抵後回しにされる。
中には粘り強く待っていたやつもだいぶ前にいた。
「マサユキ」
俺の名前を呼ぶ声がした。
ヒロシが遊びに来たのだ。
「なんだよ」
「暇してるのかなーって」
「見ての通り」
「暇なら俺んちこない?」
「んー行く」
よいしょ、と立ち上がりジムを出る。
いつもと変わらない景色だ。
いつもと言ってもさっき言ったがジムにはほとんどいないからいつもで合っているかは分からない。
ヒロシの家に向かう。
「お邪魔しまーす」
中に入りいつもの(ヒロシの)部屋へ。
相変わらず綺麗だ。だけど……
「お前、グルメの本を積むのは止めろ」
「だって本棚に入らないんだもん。お茶で良い?」
「なんでもいい」
端に山になっているグルメ関係の本。
これでもかというくらい本棚にもぎっしり詰まっている。
「ヒロシ、今度はどうするんだよ」
「決まってるじゃん、ヨシヒコも連れて食べ歩きだよ」
「この前も行っただろ……」
「今度は違うところだから安心して」
「安心してじゃなくて……」
それだけはマジ勘弁……
こいつと放浪すると100%グルメに持ってかれる。
1日に2、3軒。
まあ行くところがないから丁度良いけど。
ヒロシがお茶を出してきた。
「んじゃーいつ行く?」
「ヨシヒコに聞いてからね?」
「りょーかい」
お茶をぐいと飲む。
ちょっと苦い、大人の味。
俺にはこれくらいが丁度良いのかもしれない。
バトルするも、旅するのも。
「ヨシヒコ、また行くんだけど」
「行く行くー!今度は?」
「食べ歩き」
「……はい」
□■Kohki's Comment.
相互リンクの記念にさおりん様より頂きました♪
リクエストをどうぞ、と仰って下さったので、いつも通りツートップで!と言い放った俺です。(笑)
そうしたらばなんと!まさかのVポケなツートップ+よしくんと言う素敵なお話を頂いてしまいました♪
わーい♪なんと言う俺得!(笑)
さおりん様、本当にありがとうございましたっ♪
あ、背景は使い回しで申し訳ないです、はい。(笑)
2013.02.14.Tuesday up