2004.11.16.Tuesday
二階席か〜とぶちぶち言いつつも(笑)行って参りました井ノ原快彦主演舞台『HUNBLE BOY』。
いや、だけどね、意外に二階席はいいかもしれない。(前の方なら)
特に真ん中の席だったから舞台の全体を見渡せるんですよ。
奥の方まで隅々。
それにグローブ座の距離なら二階席でも十分役者の表情まで読み取れます。
意外に二階席はオススメかもしれません。(笑)
さて、それでは内容に入っていこうと思いますが、以下はレポ・・・と言うか完全感想文状態になっております。
しかも舞台を観た人以外には全く伝わってこないような。(爆)
もちろん完全ネタバレですのでご注意下さいませ。
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イノッチの舞台は初めてと言うことで、どんなもんかな〜?と観ていたら、すごく面白かった・・・というか「良かった」と言う言葉の方がはまるかな。
感動で涙を誘う内容であったり、それとは対照的に言葉の応酬や独特のテンポのやりとりで笑わせたり、とにかく観て良かったと思った舞台でした。
この舞台は言葉で説明するよりも観て下さいと言った方が早いですかね。
観て、自分の感性で受け取った方が絶対面白いと思う。
それくらい人それぞれに思うところがある作品じゃないかと思います。
理解出来るか出来ないか、面白いと思うか思わないかも人それぞれな感じで。
ブラックジョーク溢れるシニカルなコメディーなのに、最後の最後には感動を誘う。
いやはや不思議な魅力のある作品です。
それではキャラクター別に感想を行ってみようかと思います。
まずは主役であるフェリックス・ハンブル。
演じるはもちろん我らが細目の兄貴(笑)井ノ原さん。
実は俺、この舞台を見て初めて井ノ原さんを可愛いと思ったんですよ。(笑)
それくらいフェリックスくんはなんだか可愛いんです。
庇護欲をかき立てられるというか、母性をくすぐられると言うか。
夏木さんがどこだかで思わず抱きしめたくなるほど可愛いとおっしゃっていたのに大きく納得です。(笑)
物理学者だけあって話すことは非常に難解な内容だったりするんですが、一生懸命話そうとしてどもってしまう所なんかもとても可愛い。(笑)
またパーマ頭がいいんですよね。
服装がダサかったりとそのミスマッチ具合が逆にいい。
そのカタチこそが『フェリックス・ハンブル』という人間なんだろうと逆に納得させられるというか。
夏木さんはフェリックスの母親、フローラ役のわけですが、彼女だからこそあの役に深みが出ていると思いましたね。
フローラはこの作品中一番心の葛藤を持っている登場人物だと俺は思います。
むしろ彼女こそがこの作品の主役というか。
しかし夏木さんはやっぱり美しいですね。
つーか細い!
パンフレットを見たらどうやらあの役の為にダイエットをしたそうで。
すごい線の細い方ですが、セクシーなんですよねぇ。
母というよりかは女としてそこに在る感じです。
個人的にはロージーとのやりとりが好きです。(笑)
女の戦いですよね、すごい言葉の応酬。
フェリックスの元彼女、ロージー役は大路さん。
フェリックスとのキスシーンなんかもあったりして、井ノ原さんファンにとってはひやひやもんかもしれませんが(笑)でもそれもすごく自然でいい感じでしたよ。
つかロージーと言うキャラがなんだか好感を持てるんですよね。
気の強い女性で、登場人物の中では一番強い人間のように見えます。
フェリックスとのハンモック上でのやりとりとかすごく面白い。(笑)
あそこらへんのやりとりはちょっと井ノ原さん素くさくないか?と友と話しておりました。(笑)
フローラと言う狭い世界の中で生きているマーシー役は三鴨さん。
彼女、とにかく凄いです!!
あのコミカルな動きやらセリフやら、とにかく面白い!!
その反面、哀の部分も持っているのがまた彼女を引き立てているんでしょうね。
実は光騎@管理人の一番お気に入りキャラです。(笑)
食事の前のお祈りのシーンの彼女がすごく好きです。(笑)
庭師ジム役は蟷螂さん。
彼はなんと言うか要所要所にひょっこりと現れるイメージがあるんですが。
実はこの物語において一番重要な位置にいる人物なんですよね。
ネタバレありの感想文なので書いてしまいますが、彼こそが亡くなってしまったハンブル氏本人。
それを聞いてそうだったのか!と素直に驚いてしまった俺です。(笑)
夏の間しか生きられない蜂と夏の間だけ姿を現したハンブル氏。
彼の存在でフェリックスとフローラは歩き出す切欠を掴みます。
ラストにかけてのシーンは感動的です。
フローラの恋人、ジョージ役は大谷さん。
彼こそがこの舞台の中で最も可哀相な人間だと思うんですが、どうでしょう?(笑)
フローラに訳も分からずふられ、キレて大暴れした挙げ句に蜂に追いかけられ退場…なんと哀れ。(笑)
でも彼もなかなか笑わせてくれるキャラでした。
と、まぁ各キャラの感想を述べるとそんな感じで。
そう、それと今回会場に入って一番におおっ!!と思ったのはセットのすごさでした。
すごい作り込んであるんだこれが。
デストラの時もそうだったけど、舞台美術さんたちの腕はあっぱれですなぁ。
とにかく感動的で面白くてすごく『いい』舞台でした。
まだ観ていない人には是非に、とオススメ出来る舞台だと思います。
もうすぐ東京は千秋楽ですが、機会があれば是非皆さん観てみては如何でしょうか?
・・・まぁどうにもレポっぽくない内容ですんません。(汗)
見に行ってない人には本当に伝わらないよ、これ。(笑)
あらすじも何も書いてないし。(すでにその時点でレポではない)
とにかくいい舞台だった!!と力説した所で今回のレポを終わります。(笑)
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