[ブエノスアイレス午前零時]




2014.12.05.Firday

:*:* あらすじ *:*:
福島と新潟の間にある寂れた温泉宿、みのやホテル。
そのホテルで従業員として働くカザマは、客の一人である盲目の老女マリア(ミツコ)から、とある話を聞かされる。
アルゼンチン、ブエノスアイレスの酒場で繰り広げられる、ミツコとニコラスの物語。
その真実とも、妄言とも取れる過去物語の中に、カザマは知らず知らずのうちに惹き込まれて行く……。

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久しぶりの剛つんの舞台ー!しかもマイバースデー参戦ー♪
と、ウキウキしながら行って参りました、ブエノスアイレス午前零時。
※ちなみに終演後に友と記憶の擦り合わせをしたら、我々が舞台に立つ森田さんを見るのはIZOさんぶり、実に六年ぶりでございました。(笑)
劇場はお初の新国立劇場中劇場!
規模的にはグローブ座と青山の間くらいかな?(大雑把過ぎるわ)
座席の高低差が結構ある劇場で舞台上がとても見やすかったです。
大がかりな舞台装置(舞台自体が上下したり前後に移動したり)を使う関係で奥行きがちゃんと見える様に急勾配になってるのかな?
座席の配置はいわゆる扇形をしていて、実は今回またもや極端に右端って言う残念な席だったのですが(笑)、そんな席でもちゃんと舞台全体を見る事が出来ました。
ただ一つ難を言うと座席がな・・・席のシート部分がどうにもこうにも硬くてですね。
一幕の後半に入る頃にはケツがすげー痛くて痛くて舞台に集中できなかったんだぜ!!
や〜あそこまで疲れる舞台の座席は初めてだったわ〜
あまりにしんどいので二幕からは自分のショールを折りたたんで敷いてましたよ、俺は。(笑)
幸いそれで大分ダメージ軽減出来たので二幕はちゃんと集中できましたけども、いやーあの座席にはほんとまいったぜ。(笑)

おし。ケツが痛かった話でそんな行を取ってもあれなのでいいかげん本題に入りますよ!(笑)
今回光騎さんは予め原作を読んでからの参戦だったのですが、正直内容はほとんど別物のような感じなので読まなくても特に支障はないかと思います。
とは言え、読んでから観た方がなんと言うか・・・深く楽しめる感じ?
最初に別物と書きましたけども、原作は根底にちゃんといるんですよね。息づかいはちゃんと聞こえる。(笑)
なので別物と言うよりは・・・言ってしまえば原作ファンがそれをベースに二次創作した感じ?(怒られるわ!と思ったけどパンフ読んだら当の本人がそんなようなことを言っていた・笑)
だから最後まで見たら「あ、やっぱりこれブエノスアイレスだったわ」って所に落ち着くわけなんですな。
なので読まずとも支障はありませんが、読んでからの方がより一層楽しめる舞台なのかな、と個人的には思いました。

ちなみに折角なのでここで原作のブエノスアイレス午前零時をすごい簡単に説明すると、さらっと読める短編の雰囲気小説でしょうかね。(決して悪い意味ではなく、むしろ俺個人としては好みの部類)
原作には舞台版のメインであるミツコとニコラスの過去話は一切出て来ません。
と言うか正確に言うと断片的な情報は老女ミツコの口からぽつぽつ出てくるのですが、舞台版の様に物語が展開する事はありません。(そもそもニコラスと言う名前すら出てこない)
原作のメインはあくまで東北の寂れた温泉宿であり、カザマが老女と接することによって、ブエノスアイレスの情景をちらりと垣間見る、くらいの感じなのです。
ちなみに原作のカザマさんは淡々とした人で、最初からタンゴを踊れるし、踊る時はタキシード着て髪はオールバックにするし、東北弁話すし、宿にお兄ちゃんがやって来ることはありません。(家業を自分が継ぐことになるだろうと思っているのでそもそも兄弟はいないと思われ)
んで老女ミツコさんの方も、マリアと言う名前は出てこないし、過去の彼女の姿が出てくることもないし、彼女の世話をしてるのは血の繋がった妹だし、と相違点を上げるときりがない位です。
ただ、タンゴを踊るシーンが最後の最後まで出てこない所については一緒ですな。(笑)
どちらも「そこ!そこをもっと読みたい/観たいんですよ!」って思ったところで終わるって言うね。(笑)
個人的に一番残念だったのがそこだったりします。(笑)

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さぁそれじゃあいいかげん舞台版の感想に入って行きたいと思いますよ!
先にも書きました通り、舞台版のメインはミツコとニコラスの過去話となっています。
そこにカザマが現在置かれている状況(つまらないミスをして勢い余って仕事を辞め地元に戻り、気持ちが燻ったまま旅館で働いている)が入り混じって過去と現在が複雑に展開する内容となっておるわけですが。
過去話についてはすげー身も蓋もない話をすると・・・大体ミツコのせいじゃね?(コラ・笑)
何せニコラスがボッコボコにされたのも牢屋入ったのも元を辿ると全部ミツコのせいだからね・・・ミツコ恐ろしい子・・・!(笑)
ちなみに瀧本美織ちゃん演じるミツコは前半は子供っぽさのある女の子と言う感じのキャラなのですが、後半では妖艶な娼婦となり、ダンスもかなり素敵でまさに好演でございました♪
ただ個人的にはミツコと言うキャラクター自体は正直好きにはなれないかなー。大体ミツコのせいだしなー。(笑)
対する森田はん演じるニコラスはまさにTHE☆チンピラ下っ端。(笑)
剛つんこういうキャラ鉄板だよな〜どう頑張っても絶対幹部にはなれないタイプな。(笑)
立場上、とにかくニコラスは殴られるシーンが多いので、剛つん(体力的に)超大変だなーと思いながら見てました。
そんなニコラスに段々引っ張られて行く主人公である温泉卵職人カザマさん(笑)の方は、鬱屈してて、でも内側にはニコラスに似た激情が燻ってる人。
舞台の冒頭は雪の中、温泉卵の様子を見ているカザマから始まるので、あ!ちゃんと温泉卵職人カザマさんだ!と変な感動を覚えた光騎さんがいたとかなんとか。(余談)
そう言えば舞台中にカザマ/ニコラスがタバコを吸うシーン(気持ちの燻りと煙草の燻りをかけたシーンだと思われ)があるのですが、剛つんの喫煙シーン久しぶりに見たわ〜生で見るのTFP2の収録以来じゃね?とすげー懐かしいこと思い出したって言う更なる余談。(笑)
ちなみにこの舞台での森田さんの声のトーンって通常時より更に高い感じですよな。
ホテルロビーでの第一声が思いの外高くてあらやだ可愛らしいと思ってしまったよ。(笑)
あと後半のミツコの独特のセリフ回しと言うか口調がなんか・・・ガンダム(富野作品)っぽい・・・と思ったのは俺だけですかそうですか。(笑)

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さてさてそれではここで現在編の流れがイマイチ思い出せないから(をい)、過去編の流れだけでも覚えている限り超絶大雑把に書き出してみようと思うよ!
中身はニュアンスとフィーリングで受け取って頂けたらと思うよ!(どんな要求だ)

子供の頃船の中で出会ったニコラスに「まだ子供じゃないか」と言われ
ミツコフォーリンラブ(語弊)

ブエノスアイレスの酒場で偶然(をミツコが装った)再会

ミツコが娼婦になるか否かでひと悶着(ニコラスぼっこぼこ)

なんやかんやでミツコはボスの女に

ニコラスからミツコへの愛の芽生え

(ミツコのせいで)逢引がボスにばれる

ミツコ、ボスを撲殺(未遂)

なんやかんやで兄貴がボスを殺害

その罪を(本人の希望で)かぶってニコラス警察に自首

その後兄貴が保釈金を払ってくれて釈放

酒場に戻ってみたニコラスを迎えたのは娼婦マリアになったミツコ

わけがわからないよ!
(実はニコラスの保釈金のため兄貴に借金をした結果でした)

何度も酒場に足を運ぶがツンミツコに相手にされないニコラス

自暴自棄になったニコラスは何故か大金を持ったホームレスに遭遇

ホームレスを殺害して大金ネコババ
(※大金を持ってるのを知ったのは殺害後である)

これでミツコの借金はチャラだ!

「いや、全然足りませんから」「えっ」

じゃあ今日一晩はお相手しましょう

部屋に二人きりになってようやくツンじゃなくなったミツコが事情説明

じゃあ二人で逃げよう!でも下には兄貴たちが・・・

それでも正面から堂々と行こう!二人の新しいスタートだ!

逃げられませんでした

じゃあ自分が借金を返し続けるからミツコは逃がしてくれ!

ミツコの方が稼げるからダメ

私は平気よ!ニコラスのために喜んで他の男に抱かれるわ!!(笑顔)

うわーーーー!!

その後の二人を知る者はいない・・・
(BAD END)

・・・うん、ごめん最後の方大分ふざけたわ。(笑)
で、でも内容的には大体合ってると思うよ!多分!
んでこんな書き方してるけど、俺後半半泣きだったからね!気付いたら涙腺ゆるんでたからね!
俺の文章力と記憶が心許ない為、こんな書き方で失礼させて頂きました。(笑)
ちなみに一番最初の語弊のある過去話(笑)は厳密に言うと物語の後半で判明するんだけども、どの時点でそれをミツコがバラしたのか忘れてしまったので時系列で一番最初に入れときました。(をい)
ちなみにミツコはこの船での出会いの時には既に娼婦となっており、(年齢がいくつだったのかは不明ですが)大変な子供時代を過ごしていた模様。
そんな中において、普通に子供扱いをしてくれたり花札で遊んでくれたニコラスに純粋に恋をしたわけですな。
ただその想いの結末は・・・。
いやしかしそれにしてもこの過去編が老女ミツコの妄言ではなく真実の過去だとするなら、ニコラスはブエノスアイレスで借金返済の為働き続けていて、ミツコだけ日本に帰って来たことになるわけだが・・・どういうことなのミツコ。(真顔)
お金を送ろうと思っていたの、って言う発言も真実とするならば全く送っていないわけで・・・どういう(以下略)
うーむ、考えれば考えるほどミツコお前・・・って感じになってしまう俺です。(笑)

あ、ちなみに過去編はバッドエンド感満載ですけども、物語全体のラストシーンは希望がある感じ(カザマは前を向き始めた!)で終わっているのでハッピーエンドって言っていいのかな、と。
正直この文章じゃ全く伝わらないと思いますが、本当にすごくいい舞台でしたよ!本当に!!(必死感酷い)
レポどころか感想文であるのかどうかすら怪しい文になっておりますが、なにぶんレポを書くのが随分久しぶりなものでどうか大目に見て頂けたらと・・・(笑)

それでは最後にカーテンコールの森田さんのお話をちみっと。
終演後、一番最初に幕が開いた時、最後のシーンが温泉卵職人カザマだったせいでもっさい衣装(防寒着&長靴&ニット帽)姿だった森田さん。
それが二回目に幕が開いた時にはちゃんと衣装チェンジしてニコラス森田になっておいででした。(笑)
あっ、だよね!最後あのもっさり感じゃ終われないよね!と友と頷き合ったとかなんとか。(笑)

以上、ブエノスアイレス午前零時のレポってゆーか感想文ってゆーか雑文でした!(酷)
あっ!てか良く考えたら肝心のタンゴシーンについて全く語ってねぇ!!(笑)
えっ、えーと、アルゼンチンタンゴを踊るシーンは本当に最後の最後に出て来まして。
老女ミツコ・過去のミツコ・カザマで踊るのですが、三人でのタンゴはなんつーかとにかくすごいカッコ良かったです!(ここにきて語彙力のなさがMAXに)
だからこそほんともうちょっと長い尺で見たかったなーと思ったわけで。
いや、舞台の演出的にはあの長さで十分なんだろうけどもね。
俺個人としてただ見たかったって言うだけのあれでね。(笑)

と、言う訳で本当に以上!
雑文でしたが、ブエノスアイレス午前零時のレポでございました。
ど、どうか苦情は胸の中にしまっておいてくださいましな!!(笑)



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